日本のカプセルホテルは、以前はサラリーマンが終電を逃してしまったので翌朝まで眠る場所として利用するというイメージがありました。実際に一畳ほどのスペースで布団を敷くため仮眠をとるだけしかできませんでしたが、さいきんは驚くべき変化が生まれています。大きな変化の1つとして、安全面などを考えてそれまでは利用者の大半が男性でしたが、現在は女性しか利用することができない女性専用エリアを作ったことで需要が格段に増えてます。女性が好むようなピンクや白を基調としたカプセルホテルになっているので清潔感がありますし、プライバシー性が保たれるようになっています。そのため海外からの観光客も利用することが増えていますし、遠方から旅行にいきた女性が宿泊費用を抑えるためにカプセルホテルを利用することが増えてます。寝心地に関しても、薄い布団ではなくこだわりのマットレスを準備するなど安眠できるような工夫が行われています。共有スペースとしてシャワーだけでなく広いお風呂もありますし、ホテルのようなラウンジが準備されるようになったので人気が高まっています。そしてカプセルホテルといえば、狭い空間になるため立ち上がることができない不便さがあるのが特徴でしたが、現在では立ち上がることもできるスペースがあるなど、ホテルのシングルルームのような広さを提供しているところもあります。スマートフォンの利用率の高さから、カプセルホテルに無料で利用できるwi-fi設備が整うようになっていますし、利用したいときは空きスペースがあるかどうかをネットで確認して予約できるようにもなっています。日本のカプセルホテルは駅から近いなど立地が優れたところも多いので、普段からホテル代わりに利用する人も多くなっており、観光客の情報交換の場としても活用されています。東京オリンピックを控えて、宿泊所が不足している問題がありますが、カプセルホテルが役立つ可能性が高いといえます。