近年では新興国にて続々と証券取引所が誕生しており、
同時に世界中の投資家やトレーダーから資金調達を行う
上場企業が続々と増えています。
一方で、新興国企業への投資は先進国企業に比べ、
投資家が安心して資金を提供できない側面があります。
その理由は、倒産リスクや通貨リスクが高いこと、
時価総額が少ない分値動きが荒いことなどが挙げられます。
ハイリスク・ハイリターンの投資となるため、
安定した資産運用を希望する投資家に嫌われる傾向があります。
そのため、時価総額基準での世界三大証券取引所は、
大口・小口を問わず、世界中の投資家やトレーダーが参入しています。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)
世界の証券取引所のうち、
時価総額が最も大きいのはニューヨーク証券取引所(NYSE)であり、
その価格は20兆ドルを超えます。
アメリカ国内にとどまらず、
世界中の名だたる企業が上場していますが、
世界一上場審査が厳しい取引所ともされます(上場企業数は2,300社ほど)
そのため、ニューヨーク証券取引所に上場している日本企業の数は、
10社あまりにとどまります(2019年現在)。
NASDAQ証券取引所
時価総額ランキング第二位は、
同じくアメリカのニューヨーク市にあるNASDAQ証券取引所です。
NASDAQは世界中のベンチャー企業が上場していることが特徴で、
中でも情報通信分野の企業の割合が高いことで知られています。
時価総額は9兆ドルに及びます。
日本企業も10社あまりがNASDAQに上場しています。
東京証券取引所
最後に時価総額第三位の取引所は、東京証券取引所です。
金額は5兆ドルに達し、アジアでは最大の取引所とされます。
東証一部・二部、新興市場のマザーズとJASDAQなどで構成されており、
上場企業の数は3,600社を超えています。
一方、近年の東京証券取引所は外国企業の上場が減少傾向にあり、
中国の上海証券取引所が時価総額で接近している状況にあります。
しかしながら、中国は政治上のリスクや景気変動リスクが高く、
上記の世界三大証券取引所に比べると外国人投資家が避ける傾向が見られます。