日本には、さまざまな提灯がありますが、一体どのような歴史があるかを理解しておきましょう。時代劇などを見ても、提灯ができますので日本の提灯の歴史はそれなりに古いことが理解できます。もともと原型は、中国から伝わってきたものとされており、仏教などと同時にはいって来たのではないかといわれていますが実は時代は少し異なります。どちらかといえば、室町時代の頃になりますので、1500年代ぐらいとされているわけです。
ただ、明確な時期までは分かっておらず、それを示す仕様もないのが残念なところといえるでしょう。もともと提灯は、竹かごに紙を張っただけのものでした。昔から日本にあった和紙を利用しており、雨にぬれてもすぐに壊れるようなことはなかったわけですが、さすがに提灯に火が移ってしまうと燃えてしまいました。ですが、提灯の中の炎が揺れても紙にもやつらないような工夫をしてからは、それが原因で火事になるようなことはめったになくなったわけです。ただ、場合によっては横向きになってしまうことにより炎がついてしまうことがあります。これは現代の提灯でも同じですので、注意しなければならないところです。
江戸時代のころになると、ろうそくは高価なものとして取引きされていましたので、なかなか庶民には手を出すことができないものでした。よく時代劇ので、庶民が提灯を持っている場面などが出てきますが、若干時代考証が甘い可能性もあります。もちろん、庶民の中でもお金持ちもいましたので絶対に提灯を持っていることに違和感を感じるかといえばそのようなわけではありません。ただ時代背景を考えると、やはり現代人が一人一台スマートフォンをもつように簡単に手に入れられるものではなかったことが理解できます。
最近は、火災の影響がないように中に電気が入っているものが多く、電気により明かりがつく仕組みになっています。これにより、火災は確かになくなりましたが、その反面風情がなくなったとの声があります。