日本の新幹線は世界でも大人気ですが、その人気の理由は綺麗で高性能というだけではありません。というよりも、もっと凄いのが安全性というように言ってもいいでしょう。日本の新幹線は極めて安全性が高くて、事故などもほとんど起きていないというのが、凄いというわけです。世界には様々な新幹線があるのですが、事故などの確率は日本とは全く比較にならないといって良いでしょう。これには当然、様々な優れた技術が組み込まれている事や、管理運営がしっかりと為されているという事もありますが、日本が地震国だという事も大きく関係していると考えてもいいでしょう。
地震が当たり前のように起きる日本では、この対策は欠かすことが出来なくて、何かの揺れを検知したりすると、緊急停止ブレーキが作動して安全に止まるという事が出来るようになっています。こうした安全面に関わる技術が極めて充実しているのが、日本の新幹線という事にもなるのでしょう。
ですから、外国においてもこうした安全技術を取り入れようとしているのですが、それがなかなか出来ません。というのは、この安全に関することは、技術もさることながら、管理運営も含めた全ての関係者の意識レベルでの改革が必要になるという事があるからです。線路は定期的に検査をして落下物が無いかどうか、レールに異常はないかどうかなども徹底的にチェックをしなければなりません。こうした管理はたいした技術が用いられるわけではなく、人手で夜間に新幹線が走らない時間にこっそり行われているわけです。こうした地道な努力もあって新幹線の安全性は保たれているという事になっているわけですから、これを真似するという事はそう簡単では無いという事が分かります。技術はある程度真似をするという事はできますが、このような地道な努力を真似するというのは、仕事に対する意識改革からしなければ出来ないので、そう簡単には真似をすることは出来ないのです。