世界中から観光客が訪れるようになった日本の各地で、海外の人を見かけることが多くなりました。海外の観光客の多くは、ネットで配信されている情報をもとに訪れる場所や食すものなどを決めているようです。そのため日本の旅行者も訪れることがない場所にも多くの外国人の姿が見られ、それがテレビなどで伝えられ日本人が後から訪れるという不思議な現象も起きています。
日本の観光地といえば、神社仏閣の多い古都京都と首都東京ですが、宮島・嚴島神社、原爆ドームの2つの世界文化遺産がある広島県にも国内はもちろん海外からも多くの観光客が来ています。
広島は自然に恵まれていますので自然環境も良く、名産のカキをはじめ瀬戸内海の魚介類がとてもおいしいのです。またお好み焼きの中に焼きそばが入った広島焼きも人気です。そしてお土産は、誰もが知っているもみじまんじゅうです。最近では抹茶やチョコレートなどさまざまな味が増え、もみじまんじゅうの進化がとまりません。
見てよし食べてよしの広島には、県民が熱愛するものがあります。それは広島カープです。セ・パ３連覇を達成した広島東洋カープは、県民の誇りとなっています。
国内はもとより海外でも日本の広島といえば、原爆ドームが一番に頭に浮かぶのではないでしょうか。原爆ドームは当時の惨状を伝える姿で今も元安川沿いに立ち、見る人に戦争の悲惨さを伝えています。
この原爆ドームともうひとつの世界文化遺産の宮島・嚴島神社は、広島を訪れた人のほとんどは立ち寄る観光スポットです。宮島は日本三景の一つに数えられる島で、豊かな自然に覆われ数多くの伝説が残っています。厳島神社は6世紀末の推古天皇の時代に佐伯鞍職によって創建されました。優美な寝殿造りの社殿は平清盛が建てたもので、海に立つ大鳥居はクスノキの自然木で造られており、その圧巻さには誰もが立ち尽くしてしまいます。
これ例外にも、ガラスの歴史がわかる博物館や世界のガラスを展示する美術館などがあるガラスの里や酵、熟成、瓶詰めまでのワインの製造工程が見学できるワイナリーなど、多数の見所があります。